「わたしは、わたしを、生きていく」―。監督のルーツと新世代の声から生まれた、さまざまな悩みを抱えながら今を生きる若い在日同胞たちのリアルな人生の選択を描いた作品。
本作は、在日3世の朴正一監督による初の長編映画。在日外国人が日本の学校で体験した葛藤を描き、センセーションを起こした短編映画『ムイト・プラゼール』(2022年)から3年。本作では新たに、若年層の在日同胞が抱えるアイデンティティーの現在を捉えている。監督自身の経験と、さまざまな国籍の若者世代との交流を通じたリアルな声をもとに本作が誕生した。「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2024国内コンペティション長編部門観客賞」「第28回うえだ城下町映画祭自主制作映画コンテスト審査員賞(古厩智之賞)」ほか、国内外の映画祭で注目を集めている。
大学生のハルミは、平穏な学生生活を送りながらも、友人の何気ない言葉や家族関係に悩まされていた。ハルミの姉レイコは、交際中の恋人・シゲルとの結婚を考えている。しかし、在日2世の母や周囲は反対だ。次第に彼女たちは周囲と小さな衝突を繰り返すようになる。それは、相手を愛するが故に起こるあつれきだった。
愛することは、ときにむずかしい。けれど、誰にだって、幸せになる権利がある。これは、かけがえのない”わたし”と、大切な”あなた”がともにあゆむ物語。
出演は、舞台『アサルトリリィ』シリーズ、『女王ステ』シリーズ、『降臨 SOUL』シリーズほか、演劇・映像作品で評価を高める山﨑悠稀。『一秒先の彼』(23年)、『ぼくが生きてる、ふたつの世界』(24年)など近年は映画を中心に活躍する齊藤由衣。ミュージカル『刀剣乱舞』(鬼丸国綱役)ほか、舞台・映画・ドラマで注目を集める林光哲など。
新時代を担う若手俳優たちが、十人十色の人生をみずみずしく演じた。
公開=10月25日(土)~31日(金)新宿K’sシネマで。全国で順次公開。
公式HP=mikata-ent.com/movie/2091/
家族や親族、恋人や友人と葛藤を抱えながら、姉妹は人生を選択していく©Jengilpark |