大韓民国は今、建国以来の危機的状況だ。
今日「国軍の日」を迎え、建国以来、祖国を守護してきた国軍の足跡と献身、栄光を振り返り、国民が護国の干城に期待する責務を想起させ覚悟を頼みたい。
国際秩序は超不確実性時代に入り、金正恩は数千年の歴史の栄辱を共有してきた同族であることを否定、大韓民国と平和的共存を拒否、核兵器を以て韓国を威嚇している。
韓半島は80年前に分断され、相いれない2つの体制(国家)と2つの軍隊が誕生した。南側には韓半島の歴史上初の自由民主主義体制・共和制の大韓民国が誕生し繁栄してきた。スターリンの共産全体主義体制が移植された北韓は、共産党独裁を経て首領崇拝の封建王朝へ回帰した。80年前の選択が今の南・北を分けた。
南・北韓にはそれぞれの軍隊が出現した。国軍は、6・25戦争を通じて血と火と涙で鍛えられた。国軍は文明史において短期間で最も偉大な成就を遂げた祖国を護ってきた。
「国軍の日」は、1950年に侵略してきた共産軍を撃退し、38度線を突破し北進した日を記念して定めたものだ。大韓民国の国土の隅々がすべて国軍の血を以て護ったのだ。国軍は大韓民国が自由民主体制と自由市場経済で発展する基盤となった。世界史的に稀な真の国民の軍隊だ。
北韓軍は「人民軍」と言われるが、人民の軍隊ではなく、党の軍隊・首領の軍隊だ。北韓を兵営国家・収容所にし、数百万の人民を殺害した邪悪な独裁者・首領の私兵だ。北韓は封建王朝に戻った。この80年間、金氏王朝の首領は人民を洗脳、搾取し、「苦難の行軍」で人民の10%を餓死させた。
大韓民国の国軍は世界の他の軍隊と違う。自由民主体制を全体主義から護る戦いの最先鋒だった。大韓民国憲法(第1条、2条、4条、5条、7条、39条)は、国民と国軍に自由民主体制への献身を要求、命令している。
大韓民国は80年間、他の国々が平和を謳歌するなか、血の滲む努力をしてきた。大韓民国は世界の一流工業国となった。今日、世界が羨む韓国軍の武装は、過去50年の間、自主国防に投資してきた結果だ。
ところが、大韓民国は今、国家の存亡が問われる危機に直面した。人口が急速に減っている。国家の成長と繁栄の基盤が崩れることを意味する。韓国は過去38年間の「第6共和国」の左傾化で自由民主体制や自由市場経済が崩れている。最も深刻なのは、大韓民国の成就を否定し破壊する親中・反逆勢力が、国家権力を乗っ取り野蛮な全体主義へ進んでいることだ。
当面、兵力資源と国防費において圧迫される大韓民国は、北韓はもちろん、巨大な中国の軍事力などに対抗できるほどの抑止力を確保せねばならない。もう一つの課題は、同盟関係の再定立だ。
韓米同盟は大韓民国の安保と繁栄の土台だった。韓国は米国と戦場で11年半を一緒に戦ってきた。だが、永遠の同盟はない。米国やNATOは東西冷戦時代の自由陣営でない。
ワシントンは、在韓米軍の維持費として実際の維持費の2・5倍以上の100億ドルを要求する。米国は、韓米関税交渉で、韓国の外貨保有額の84%に相当する3500億ドル(約490兆ウォン)の先入金を要求した。これは62兆ウォン程度の大韓民国の2025年の国防費の7・9倍だ。最新の武器開発などに年間20兆ウォンも投入できない大韓民国から、天文学的な国富と経済主権を奪おうとする。甚だしくは、平沢基地の所有権を要求した。ありえない事だ。大韓民国憲法は領土割譲など想定すらしていない。
韓国人は北の兄弟たちを解放し、韓半島を繁栄させる偉大なビジョンと覚悟が必要だ。核保有国に対抗するためには、韓国も核武装をせねばならない。 |