韓日で多様な文化交流が広がる中、バレエ交流も活性化しており、各地で公演が行われる。
韓国国立バレエ団と東京シティ・バレエ団による韓日国交正常化60周年記念公演「現代バレエⅠ『ショルツと韓国振付家』」は7月12日午後5時30分と13日午後3時の2回、東京・ティアラこうとう大ホールで上演される。
韓国国立バレエ団(芸術監督:スージンカン)は1962年、韓国初のバレエ団として設立した。一流バレエダンサーを育て、韓国トップのバレエ団として、多く作品を観客に披露してきた。今公演では同バレエ団ソリストのカン・ヒョヒョン振付により、朝鮮王朝中期の女流詩人である許蘭雪軒(ホ・ナンソロン)の2つの詩を美しく表現した演目を、韓国伝統音楽の演奏によって日本初演する。
東京シティ・バレエ団(芸術監督:安達悦子)は1968年、日本初の合議制バレエ団として設立。韓国人ダンサーも積極的に受け入れ、現在はプリンシパルにキム・セジョン、TCBスタジオカンパニー芸術監督としてキム・ボヨンが在籍している。
今公演では、ウヴェ・ショルツ振付の新作を日本初演するほか、”圧倒的な幸福感“と言われるメンデルスゾーンの『オクテット』を再演する。
www.tokyocityballet.org/
韓国人ダンサーが出演する新国立劇場バレエ団「Young NBJ GALA 2025」は7月12日午後2時と6時30分、13日午後2時の3回、東京・初台の新国立劇場で上演される。同公演に韓国出身の李明賢(ファースト・アーティスト)が出演する。李は2017年コリア国際バレエコンクール プレジュニア部門で金賞受賞。20年韓国国立バレエに入団。22 年ソウル国際バレエコンクール第1位受賞。24年新国立劇場バレエ団にファースト・アーティストとして入団、これまで『くるみ割り人形』青年/騎兵隊長、『ジゼル』ペザント パ・ド・ドゥなどに出演している。
「バレエ・アステラス 2025~海外で活躍する日本人バレエダンサーを迎えて世界とつなぐ~ 」は7月18、19日の午後2時から上演される。同公演には世界5か国8バレエ団の第一線で活躍する16名のダンサーが出演する。ポーランド国立歌劇場バレエ団ファースト・ソリストのチョン・ジェウンは、同ファースト・ソリストの北井僚太とともに、ポーランド国立バレエ団芸術監督K.パストール振付『ロメオとジュリエット』からバルコニーのパ・ド・ドゥを踊る。チョン・ジェウンは韓国の次世代スターと呼ばれている。両公演とも詳細は下記のHP参照。
www.nntt.jac.go.jp/ballet/nbj/ |