現代自動車は18日、米ニューヨークで事業説明会を開き、2026~30年までの5年間で設備投資や研究開発に77兆3000億ウォン(約8兆2000億円)を投じると発表した。
24年時点の計画と比べ、10%増となる。米国での自動車の現地生産比率を現在の2倍の80%とする目標を示した。
新計画では5年間で研究開発に30兆9000億ウォン、設備投資に38兆3000億ウォンを充て、ソフトウェア人材の育成や設備増強を進める。
30年の世界販売台数を555万台にすることを目標とし、うち330万台を電気自動車(EV)やハイブリッド車(HV)などのエコカーにする。
HVの車種を計18に拡大し、米ジョージア州にある現代自動車グループの完成車工場「メタプラント・アメリカ(HMGMA)」の年間生産台数を50万台に引き上げるなど、海外生産台数を120万台増やす。
30年には、世界での自動車生産能力を現在と比べて20%多い620万台に引き上げる。米国、インド、韓国のほか、26年に稼働するサウジアラビアなど、各国の工場で生産能力を積み増す。
米国の輸入車に対する関税の影響を緩和するため、30年までに米国で販売する車両の80%以上を現地工場で生産する。現在は40%にとどまるという。電池や鉄鋼など原材料や部品の米国での調達割合も現在の60%から80%に増加させる。
25年12月期の売上高営業利益率の目標値を従来から1ポイント下げ、6~7%に設定した。
EVの需要が伸び悩んでいることを受け、HV車を30年までに18車種以上に増やす。24年時点では14車種を計画していた。EVに発電用のエンジンを搭載して航続距離を伸ばした「レンジエクステンダーEV(EREV)」を27年に発売する計画も新たに示した。 |