13日、北九州市立三郎丸小学校は3年生の「総合的な学習の時間」で特別授業「おとなりの国”韓国”を知ろう!」を開講、李将浩・在日本大韓民国青年会中央本部会長が講師として招かれ、韓国語や韓国文化について講義した。
世界各国の「言語」「あいさつ」「食べ物」「衣装」「遊び」の体験を通じて子どもたちの関心を高め、その後の課題設定・勉強につなげることを目指している。後半には地域ごとの学習を各自が進め、保護者や他学年の子どもに向けた発表も行われる予定。国際社会の一員として視野を広げ、日本だけでなく世界に目を向ける契機を子どもたちに養ってもらうことが授業の狙い。
講義では、韓国語のあいさつやハングルの書き方、伝統衣装や食文化などを李会長が紹介。子どもたちは実際に声に出しながら、積極的に学んだ。「日本と似ているところもあれば、違うところも多くて面白い」との声が上がり、教室は終始、好奇心に満ちた前向きな雰囲気に包まれた。
李会長は、「子どもたちが純粋な関心を持って学ぶ姿に心を打たれた。今回の体験が韓日友好や国際親善の第一歩になればうれしい」と語った。
担任の坂上先生は、「身近な国・韓国から学びを始めることで、世界に対して自然に興味を広げていけると感じた。在日韓国人の生の声に触れることで、子どもたちに教科書だけでは得られない実感を伴う学びの場を提供してもらった」としている。
在日本大韓民国青年会では会員が中心となり、全国で学習活動を展開中。教育現場での出張授業や講演活動に力を入れている。
子どもたちに韓国の言語や文化を教える李将浩会長(在日本大韓民国民団青年会中央本部提供) |