警察国家への障害物である大法院と司法府に対する攻撃などで自分たちに抵抗する勢力を全方位弾圧中の李在明は、特に「政治と宗教の癒着」を強調、野党と教会に対する弾圧を加速化している。「秋夕の前に検察改革を完了する」と速度戦に出た李在明集団が22日、検察庁廃止など全体主義独裁体制構築のための政府組織法改正案を国会の行政安全委で強行通過させた。李在明は、憎たらしくも国連総会の演説(23日、現地時間)で、尹前大統領の非常戒厳宣布に触れながら「内乱の闇に立ち向かって大韓民国国民が成し遂げた”光の革命”は国連精神の輝かしい成就を見せる歴史的現場」「国民主権政府は集団知性の力で民主主義の革新を絶えず試みている」と言った。
李在明の海兵特検(李明鉉特別検事)と金建希特検(閔中基特別検事)は、尹錫悦政権との癒着糾明を名分に競争的に教会を押収捜索した。海兵特検は、韓国教会の元老である金章煥牧師と単一教会として世界最大規模の汝矣島純福音教会の李永勳牧師を押収捜索。与党側は、汝矣島純福音教会を閉鎖せねばならないと言い放つ。
金建希特検は、権成東議員(国民の力の元院内代表)に不法政治資金提供などの疑いで世界平和統一家庭連合(旧統一教)の韓鶴子総裁を拘束(23日)。選挙法違反の容疑で拘束(8日)された孫ヒョンボ(セーブコリア代表、釜山世界へ教会)牧師と李永勳、金章煥牧師など宗教弾圧に対してワシントンが関心を示している。統一教から政治資金をもらった権成東議員はさきに拘束(16日)された。
韓鶴子総裁の容疑は政治資金法違反、請託禁止法違反、業務上横領、証拠隠滅教唆の4つだ。韓総裁は2022年4~7月、統一教会の全世界本部長などを通じて金夫人に統一教の懸案請託とともに、ネックレスとシャネルバックなど8000万ウォン相当の金品を渡した疑いだ。また、22年1月、權性東議員に政治資金1億ウォンを提供し、大統領選挙の前に統一教の資金で「国民の力」に巨額を寄付した疑いも受ける。自身の賭博疑惑に対する警察捜査に備え、証拠の隠滅を指示した疑いもある。
金建希特検は、「国民の力」の党員名簿を押収し、統一教信徒と推定される11万人を確認したと発表した。正確かどうかは不明だが、全体信徒120万人の約10%が「国民の力」の党員というわけだ。特に23年の全党大会の前後、大規模な入党の状況が捜査の対象だ。単純統計なのか、組織的介入なのかが争点だが、国民の力は「統計的に自然な数値」と反発するが、共に民主党は「政治と宗教癒着の典型」と主張する。与党からは「政治と宗教癒着」は憲法違反とし、統一教と権成東を結び付けて「国民の力」を違憲政党として解散せねばならないとまで言っている。金建希夫人の各種疑惑を捜査する閔中基特別検査チームは23日、捜査期間を30日延長すると発表した。
「国民の力」は政府の野党弾圧と独裁政治を糾弾し21日、大邱の東大邱駅広場で街頭闘争を行った。支持者で人山を築いた「国民の力」の街頭闘争は、自由韓国党時代の20年1月以来、5年8カ月ぶりだ。同党の張東赫代表は「大韓民国は今最も危険な瞬間を迎えている。100年間積み重ねてきた自由と繁栄が(李在明政権)100日で崩れ落ちている」とし、「輝いた光が消え、人民独裁の暗黒時代がやってくる」と言った。張代表は「今、大韓民国は李在明大統領一人のための国となった」「大統領が国民の上に、憲法の上に君臨している」とした。続いて「邪魔になれば野党も殺し検察も殺そうとしている」「宣伝と操作が乱舞し政治暴力が日常になっている。大法院長を除去するため政治工作をしている」といい、与党が何の根拠もない「曺喜大大法院長・韓悳洙前総理など会同説」を提起したことを糾弾した。
23日(現地時間)、196カ国首脳のうち7番目に国連総会の演壇に立った李大統領は、「一時、民主主義と平和が危機に瀕していたが、大韓民国はその都度不屈の底力で起きた。親衛クーデターも民主主義と平和を念願する大韓民国の国民の強烈な意志は抑えられなかった(中略)大韓民国が国際社会に復帰したことを堂々と宣言します」と言った。
韓国は弾劾訴追が議決されるだけで訴追された公務員の権限が直ちに停止される世界唯一の国だ。李在明らはこれを悪用して政府を麻痺させた。不正選挙でできた立法権力が今司法府まで制圧、掌握しようとする。これこそ内乱だ。