韓日国交正常化60周年と大阪関西万博を祝賀するための朝鮮通信使復元船=写真=が先月28日、大阪港へ向け、釜山港を出帆した。
復元船は、韓国国立海洋遺産研究所が文献などに基づき建造したもので、船首に竜を描いた赤い木造船。全長34㍍、70人ほどが乗船可能。2018年から通信使が寄港した対馬や下関などに運航している。
今回の航海では、釜山~大阪の通信使が寄港した港を順次訪れ、交流を深める。7日、広島県福山市の鞆港に寄港、翌日にかけて盛大な歓迎を受けた。鞆港は、通信使が「日東第一景勝」と称した美しい港で、地元の人たちとの交流で大いに盛り上がった。
(大阪=韓登)
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都内の日比谷公園で先月30日、「第10次21世紀朝鮮通信使ソウル東京友情ウオーク」がソウルの景福宮(3月9日発)から東京の江戸城までの2000㌔㍍の旅程を53日間で踏破した(約1200㌔㍍)。
2007年の初回以来、隔年で開催し途中コロナの影響で中止もはさみながら継続してきたが、参加者たちの事情に合わせ、今回が最後の開催となる。
到着式典の場で遠藤靖夫・21世紀の朝鮮通信使友情ウオークの会会長は、全ての旅程に参加した熟練者からデイリー参加者までを労い、ゴール到着式典を共催した民団東京本部(呉永錫団長)・東京日韓親善協会連合会(保坂三蔵会長)の関係者のほか、駆けつけた全ての関係者に対し感謝を伝えた。
今回で最後とされているソウル東京友情ウオークを惜しむ声が上がっている